パニック障害の基礎知識 概要編
まずパニック障害とはどのような病気なのでしょう?パニック障害について知りましょう。
パニックに陥ることは誰にでもあることです。どんなに冷静な人でも、予期しない衝撃的な出来事が起これば、ふだんの落ち着きは失われ、別人のように右往左往してしまうものです。パニック障害とは不安障害の1つになります。非常に激しい不安に襲われることが大きな特徴で、何が原因でという理由がはっきりと分からないまま、大きな不安に襲われます。そして激しい不安と同時に身体的症状も起こります。昔は不安神経症といわれていましたが、「薬が効く」「いくつかの物質の投与でパニック発作が誘発される可能性がある」などの知見からパニック障害といわれるようになりました。
では日本にはこのパニック障害の人はどのくらいいるのでしょうか?現在、パニック障害を持つ人は100人中、2人〜3人が発症するといわれています。このように実はパニック障害は決して珍しい病気ではありません。男女の割合では、女性の方が多く、男性の約2倍以上が女性であり、年齢層は20代前半から30代前半の患者さんが多いようです。もちろん10代の患者さんもいますし、60代の患者さんもいます。パニック障害は幅広い年齢層に発症する可能性があるのです。パニック障害は遺伝的な要素も関わっていると考えられており、家族性に現れる傾向があるようです。
パニック障害になると本人だけの問題ではなく、本人の周りにいる家族にも理解が大変重要となります。パニック障害を持つ家族の方は以下のようなことを心がけるようにしておきます。まず、患者さんが抱くパニック障害に対する不安や心細さに理解を示して下さい。そして、どんなに忙しい状況でも患者さんが話したいと電話があれば、1分でもいいから話を聞いてあげましょう。そして発作時は決して死なないと伝えて落ち着かせるように心がけてください。